検査ＩＤ 14100 期末残高が、マイナスである

期末残高がマイナスです。マイナスとなる場合は通常ありません。仕訳誤りと思われます。

試算表の対象科目の残高を、4月から順に確認し原因となっている月次を特定します。
特定した月次の総勘定元帳にて、仕訳毎の残高を順に確認し原因となっている伝票を特定します。
特定した伝票を修正します。
試算表にもどり、残高が正しくなった事を確認します。
決算試算表にて、残高（期末残高）が正しくなった事を確認します。
正しくない場合は、再度試算表から原因となっている月次を特定し上記作業を繰り返します。

試算表から伝票を特定し修正する
試算表を印刷する

極めてまれですが、試算表の残高がマイナスとなっても正しいケースがあります。

�@当座預金において、金融機関と当座貸越契約を結んでいて、その当座借越額が残高を超過しているケース
（マイナスに抵抗がある場合は、［3001　短期運営資金借入金］に振り替えてもＯＫです。）
なお、残高以上に小切手を振り出すと帳簿上当然マイナスになりますが、このような取引は、会計以前の問題として好ましくありませんので実施しないでください。

�A決算における賞与引当金の戻入、繰入のいずれも「30121　賞与引当金繰入」の勘定科目で処理している場合で、戻入の方が大きいケース

なお、財務諸表において以下の勘定科目は、対応する勘定科目の控除科目ですからマイナスで表示されるのが正しいです。


【事業活動計算書（内訳表）】
サービス活動増減の部：国庫補助金等特別積立金取崩額
特別増減の部：国庫補助金等特別積立金取崩額
【貸借対照表（内訳表）】
徴収不能引当金
減価償却累計額