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検査ID 15141  通常あるはずの伝票がない


検査内容等

[1014 未収収益]について、本年度の伝票がありませんが、よろしいですか?

対処方法

前年度末に計上した経過勘定科目[1014 未収収益]は、当年度の決算において精算するのが一般的です。

すなわち、入金した時には通常の収益科目で仕訳を行います。
[1014 未収収益]は、決算において前年度末の逆仕訳で全額を戻し、当年度末は新たに必要額を計上するのが簡単です。
洗替法の考え方です。
なお、継続的なサービスの場合には、前年度と同額の場合も多いので、その場合は仕訳を省略しても差し支えありません。

操作方法


その他の参考情報

[1014 未収収益]、[1043 前払費用]、[3051 未払費用]、[3067 前受収益]などの経過勘定科目は、同様の処理を行います。
非常に間違えやすい科目として[1011 事業未収金]等(以下未収金と言います。)があります。
未収金は、サービス等が完了してあとはお金をもらうだけという状態です。それに対し、未収収益は、まだサービス等の提供の契約途中で確定した収益ではないれども、決算がきたので期間が経過した分をきちんと収益に計上しようという会計上の考え方によるものです。

会計基準注解の(注2)の重要性の原則の適用例(2)に記載の通り重要性が乏しい場合には計上しないことができます。

Q4.4.1 旧基準の「未収金」が、新基準では「事業未収金」「未収金」「未収補助金」「未収収益」に分かれましたが、どう使うのでしょうか?