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検査ID 21110 通常一致すべき金額が一致しない


検査内容等

[○○区分間△△貸付金]について、通常の場合、[○○区分間△△借入金]と一致するはずの金額が一致していません。内容を確認してください。

対処方法

法人内部の貸し借りは、対応する区分ごとに必ず一致します。
事業区分間の   △△貸付金  と  △△借入金
拠点区分間の   △△貸付金  と  △△借入金
サービス区分間の △△貸付金 と  △△借入金
さて、不一致となる場合その原因は、以下のようなものが考えられますから、伝票を確認して訂正してください。

@A区分は、貸したつもりで[○○区分間△△貸付金]としたのに、相手のB区分は、もらったと思い[A区分間繰入金収益]で処理した。
⇒貸し借りなのかあげちゃったものなのか、双方の認識を一致させて、それにそった仕訳に訂正してください。

A両方ともの認識は一致していたが、年度内の資金移動ができなかったため、A区分は未払の処理をしたが、B区分は未収の処理をしなかった。
⇒当年度か翌年度か処理時期を一致させてください。

Bワンイヤー・ルールによる流動資産、負債への振替金額に相違があった。
⇒翌年度に精算を予定している金額について、双方の認識を一致させて金額を合わせ、それにそった仕訳に訂正してください。

C仕訳伝票で、相手の経理単位(事業区分、拠点区分、サービス区分)に誤りがあった。
⇒正しい経理単位に修正してください。
D経費を立て替えて支払った場合、支払側が○○区分間貸付金で処理しているのに、負担する側は、仕訳をしていない。
⇒負担する側で、[××費/○○区分間借入金]の仕訳を起こします。
それぞれの経理単位の総勘定元帳を出力し突き合わせることによって、比較的簡単に探し出せるケースがあります。
なお、△△は、以下のような言葉になります。
1年以内回収(返済)予定、短期、長期

操作方法

試算表から伝票を特定し修正する
総勘定元帳を印刷する

その他の参考情報

経理単位が多く内部取引が複雑な場合には、一致させることに手間のかかるケースが見られます。
お互いのコミュニケーションが重要になります。
各経理単位ごとに貸付借入及び収益費用の残高を表にして、決算時だけではなく毎月お互いが確認し合うルールにしておくのも一つの有効な方法です。
Q6 内部取引の取り扱いについて