法人の内部取引については、その性格から2つに分類されます。
(1)A区分からB区分へ資産等の移動があるが、貸し借りの関係であり、いずれ戻す取引・・・貸借取引であり貸借対照表の勘定科目を使用する
(2)A区分からB区分へ資産等の移動があるが、渡しきりの関係であり、一方通行の戻さない取引・・・損益取引であり事業活動計算書の勘定科目を使用する
この2つは明確に区別して、認識することが必要です。
片方は貸したつもり、逆にもう片方はもらったつもりといった貸借と損益の認識の不一致は、会計上科目の不一致として問題になるだけではなく、各区分の経営の問題にも大きく影響するからです。
この点を理解したうえで、指摘した科目について適正であるかどうか確認します。
それぞれの経理単位の総勘定元帳を出力し突き合わせることによって、比較的簡単に探し出せるケースがあります。
詳細については、検査ID 21310 を参照してください。