前年度末に計上した[1091 徴収不能引当金]は、当年度の決算において精算するのが一般的です。
すなわち、貸借対照表における現在の金額を[35101 徴収不能引当金繰入](貸方=マイナス処理)で戻し、当年度末は新たに必要額を[35101 徴収不能引当金繰入](借方)で計上します。
【仕訳例】
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
1091 |
徴収不能引当金 |
120,000 |
35101 |
徴収不能引当金繰入 |
120,000 |
前年度計上の戻し |
35101 |
徴収不能引当金繰入 |
150,000 |
1091 |
徴収不能引当金 |
150,000 |
事業未収金に対して引き当てる |
戻しも計上も同じ科目[35101 徴収不能引当金繰入]を使うことによって、純額で表示される差額法を採用したことと同じになります。
引き当てる必要額が貸借対照表の現在の残高と同額のケースは仕訳を省略することができます。
当年度計上額が多ければ、[35101 徴収不能引当金繰入]はプラスになりますが、逆に少ない場合はマイナスになってしまいます。マイナスの場合は、その金額を[29910 徴収不能引当金戻入益]に振り替えてください。
【仕訳例】
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
35101 |
徴収不能引当金繰入 |
20,000 |
29910 |
徴収不能引当金戻入益 |
20,000 |
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