共済会等の資料と一致していない場合の対処
【STEP1】
[2260 退職給付引当資産]について、以下の事項を確認してください。
@期中の支払額は、[30160 退職給付費用]ではなく、[2260 退職給付引当資産]で処理しているか?
⇒退職給付費用で仕訳されていたら、訂正してください。
(福祉医療機構の掛金は、退職給付費用で処理します。)
A期末の[3011 事業未払金]を計上しているか?
⇒期末の事業未払金が未計上ならば計上してください。
ただし、継続して事業未払金を計上していない法人もありますので、その場合は、未計上も認められます。
B共済会の報告金額は、未払分が除かれていないか?
共済会によっては、未払金額を含めない残高を連絡してくるところもあります。その場合は、未払分を加味して一致していればOKです。
C掛金から手数料を控除されていないか?
⇒共済会によっては、掛金から手数料等を控除するところもあります。その場合は、支払金額からその手数料を控除した金額が退職給付引当資産になりますので注意してください。
D退職者、異動した者の処理は適切に行われているか?
⇒共済会等からの計算書等に基づいて正しく仕訳がされているかどうか確認してください。
仕訳例については、
検査ID 42110 、
検査ID 42120 、
検査ID 42130 、
検査ID 42140 を参照してください。
【STEP2】
[2260 退職給付引当資産]が一致したら、次に退職給付引当資産と同額になるように[4031 退職給付引当金]を繰り入れる伝票を起こします。
なお、非資金取引なので、[関連なし]にしてください。
退職給付引当金を増やす場合も減らす場合も、借方貸方は異なりますが、同じ勘定科目で仕訳します。
(旧基準の退職給与引当金繰入、戻入は、新基準では退職給付費用に統一されました。)
仕訳例については、
検査ID 42150 を参照してください。
【STEP3】
最後に、BSにおいて、[2260 退職給付引当資産]と[4031 退職給付引当金]が一致していることを確認してください。