社会福祉事業、公益事業、収益事業の3つに区分しますが、公益事業が社会福祉事業と一体的に実施されている場合は、同一拠点区分で処理することができます。
しかし、公益事業に限定されていますから、同じ条件であっても収益事業を同一拠点区分とすることはできません。
いずれもできないことはありませんが、お奨めしません。
当初から、新しい拠点区分を設け全て処理するのがよいと考えます。
なぜなら、以下の理由からです。
@保育園新設には様々な収入支出が発生し、既存の拠点区分に混ざるのは好ましくないこと
A完成時には、新たな拠点区分に資産負債を全て移管する必要があること
なるほど、比較的おおきな拠点でサービス区分がたくさんあるケースですね。
当然のことながら、複数の経理担当者で業務するケースもあるでしょう。
拠点区分とはすなわち、最小の会計の単位に相当します。言いかえると、最小の貸借対照表を作成することとなります。
しかし、実際はサービス区分別にそれぞれ預金通帳などを独立させて、さらに細かく貸借対照表を作成することができるならば、会計原則の明瞭性の観点からとてもよいことです。
コンピュータ会計システムを用いれば、1つの拠点を複数のサブ拠点にわけることも可能でしょう。
コンピュータ会計システムは決算時に1つの拠点として集計することができるでしょう。