まず、法人の退職に関する会計処理が以下のように定められている場合は、当然不一致ですから、問題にはなりません。
退職給付引当資産=掛金累計額、退職給付引当金=期末退職金要支給額とそれぞれの金額を計上している場合
さて、不一致となる場合その原因は、以下のようなものが考えられますから、伝票を確認して訂正してください。
・掛金時の仕訳で、[2260 退職給付引当資産]を使用せずに[30160 退職給付費用]で処理した。
⇒退職給付費用を退職給付引当資産に訂正する。
・掛金時の仕訳で、支出額の一部が事務手数料として引かれるのに、支払った全額を[2260 退職給付引当資産]とした。
⇒退職給付引当資産から[30314 事務費・手数料]に訂正する。
・退職時の仕訳で、[4031 退職給付引当金]の戻入がされていない。
⇒前年度末の退職者の退職給付引当金の金額を取り崩す。
・決算において、[4031 退職給付引当金]の繰入がされていない。
⇒あるべき残高(掛金累計額または期末退職金要支給額)になるまで、計上する。
退職に関する仕訳については、以下の検査IDを参照してください。
検査ID 42110 、
検査ID 42120 、
検査ID 42130 、
検査ID 42140 、
検査ID 42150